家宝について語るときに僕の語ること
家宝 告白しなかった恋はどこへ行くのだろう。
七月大歌舞伎、初日夜の部に行ってきました。
全員熱演。観客と舞台が一体となった素晴らしいお芝居でした。
市川海老蔵さんは、新歌舞伎座史上最年少の座頭!おめでとうございます。そして昼夜通して7つの役を演じ、そのうち5つが初役という大奮闘ぶりです。
「秋葉権現廻船語 駄右衛門花御所異聞」
五代目市川海老蔵(七代目市川團十郎)が演じた、成田屋にゆかりのある演目の復活上演です。遠州月本家を足掛かりに天下を取ろうとする日本駄右衛門の野望があらすじのベースにあります。海老蔵さんは、将軍家への結納品である月本家の家宝古今集を盗み、将軍家を揺るがそうとする日本駄右衛門と、家宝を取り戻そうとする月本家家来の玉島幸兵衛という相対する役を早替りで演じます。さらに日本駄右衛門を降伏させようとする秋葉権現の三役を演じ大活躍でした。もちろん勸玄君の史上最年少宙乗りが一番感動しました。しかし、それ以外にもたくさん見どころがある楽しいお芝居です。ストーリーは主線伏線が絡み合って面白く、それぞれの役者が主役となって見せ場があります。若手を抜擢してくれているのも嬉しかったです。
↑『歌舞伎台帳集成第十五巻』P.579より
発端
発端でまず度肝を抜かれました。市川海老蔵さんは船に乗って舞台上手の揚幕から登場。古今集をめぐって討ち合う玉島幸兵衛と日本駄右衛門を早替りで演じるのですが、いったいいつ変わっているのか全然わからない!しかもほんのちょっとの時間で何度も完璧に変わってる!一番驚いたのは舞台で闘っていた玉島幸兵衛が次の瞬間、花道にある船の上から駄右衛門となって登場した時です。度肝を抜かれました。客席からは「え~!?」「ひぇー」という驚きの声が溢れました。
序幕 遠州月本館の場
月本館の場では、月本始之助を演じる坂東巳之助さん、妻花月の坂東新悟さん、お才の中村児太郎さんという若手の活躍が嬉しかったです。巳之助さん+新悟さんという善人側と、お家を乗っ取ろうとする分家の悪人市川男女蔵さん(月本祐明)+側室お才の中村児太郎さんの対比的なお芝居が面白い。男女蔵さんは憎々しさが十分。声がますます左團次さんにそっくりでびっくりしました。児太郎さんは側室の時は、気品に満ち、駄右衛門の手下という本性を現してからは、強さや小悪さのある女性を演じ、抜擢に大健闘で応えていました。
将軍からの使いと偽って登場する市川海老蔵さん扮する、大舘亘理。正体が日本駄右衛門とバレたあとも、まったくたじろがず開き直ります。長袴を肩に担いでの様式美に満ちた立ち廻りはとても大らか。大敵としての大きさが、石川五右衛門の時よりもさらに磨き掛かっているように感じました。
二幕目 大井川の場
古今集の紛失を責められ逃げ落ちる坂東巳之助さん(月本始之助)と、坂東新悟さん(花月)の道行の場面です。巳之助さんはスラッとした清廉な若殿で、新悟さんは上品な色気のある傾城。哀愁を帯びた若い男女の連れ舞が美しかったです。「ご両人!」と大向こうが掛かる通り、お似合いの男女でした。
お才茶屋の場
この場面は六部(行脚僧)に扮した玉島幸兵衛(市川海老蔵さん)と生き別れた女房お才(中村児太郎さん)の再会、そして女房の死の場面なんです。情感たっぷりの一場で泣きました。海老蔵さんがで、女房とのやり取りの台詞で麻央さんを思い出し、頭に入らないと言っていたのはこの場面ですね。
久しぶりに再会し喜ぶ女房お才。さっそく幸兵衛に風呂を勧めます。再会を楽しみに縫っていた新しい浴衣があると幸兵衛に言うと「持つべきものは女房じゃなぁ」と海老蔵さんの台詞。・・・涙。
白い浴衣に着替えた風呂上がりの幸兵衛は、二枚目の色男でめっちゃカッコ良かったです。幸兵衛は傾城だったお才に入れ揚げて御用金に手を付けたため、月本家を勘当されたのでした。和事っぽい、ちょっとなよっとした柔らかみと色気のある海老蔵さんの二枚目っぷりが見ものです。お才の兄(市川九團次さん)とお小姓(大谷廣松さん)に不意打ちをされる場面でさえ海老蔵さんは美しかった。斬り付けられるなかで色気と美しさを放っていたのは驚きです。そして女房お才が亡くなるくだりに涙。瀕死のお才を海老蔵さんが強く強く抱きかかえ、「来世でも必ず夫婦になろう」と叫ぶと、お才が息を引き取ります。もう、ただただ涙です。
秋葉権現の場
ここはお待ちかね、堀越勸玄君の登場です!この場では海老蔵さんが三役目の秋葉権現となって神々しく現れます。「白虎よ、来たれ~!」というと、揚幕から勸玄君の「はーっ!」という威勢の良い声が。このいじらしい声を聞いただけでボロボロに泣きました。見ると両隣の方もボロボロに。手をグーにして、狐の姿で飛んでくる勸玄くん。花道七三までくると、左足を力強く踏み、両手を上に上げて決まります。力強い綺麗な所作です。あちこちから「成田屋ー!」と大向うの嵐。「勸玄白虎、御前に」という台詞も良く響く大きな声でした。
ここの場面では、市川新十郎さんや、市川福太郎さんらの天狗の勇ましい踊りもカッコ良かったです。そして、スッポンから海老蔵さんと勸玄くんが登場し宙乗りに。海老蔵さんが空中で見得を切って舞台を睨むと勸玄君も左を見ていてました。そして途中まで来ると客席に誰かを見つけたのか、勸玄くんが嬉しそうにお手振りをしてくれました。麗禾ちゃんに振っていたのでしょうか。その後は両手でお手振りもしてくれ客席は大盛り上がりです。すごい余裕と度胸!ここぞというときに期待以上のことをしてくれるのはさすが成田屋の御曹司です。将来が楽しみ!客席は「きゃー」とも「わー」ともいうような大歓声とともに万雷の拍手です。その後幕間となっても、熱い拍手はひと際大きくなりました。しばらく誰も席を立たず、ひたすら拍手が鳴り響きました。こんな雰囲気を経験したのも初めて。勸玄くん、客席全員に魔法をかけてくれましたね。
大詰
大詰では、比叡山の僧侶に扮した日本駄右衛門が月本家から盗んだ古今集と三尺棒をもって、将軍家に乗り込みます。将軍東山義政(市川斎入さん)が遊びに興じるのは、壮絶な戦いの前の息抜きの場面ですね。その後、廻り舞台を効果的に使った写実的な立廻りが迫力満点!三尺棒の妖術によって生き返った玉島逸当(市川中車さん)に対峙するのは、弟の玉島幸兵衛(海老蔵さん)。幸兵衛が討たれそうになったその時、早替りで神秋葉権現(海老蔵さん)が現れビックリ!最後は、秋葉権現の力で火は伏せられ、三尺棒の妖術も解け、御騒動も解決し、始之助の婚儀も整います。その祝儀として駄右衛門は見逃されるという、歌舞伎らしい大変大らかな終わり方!「大当たり!」という大向うもかかり、拍手喝采。
その他、海老蔵さんに討ちかかる市川九團次さんの悪っぽい役作りも良かったですし、大谷廣松さんのお小姓姿は中性的な美青年でした。もっと長くみたかった。市川笑三郎さんは女形でも貫禄があり、場が引き締まりました。
天下を狙う日本駄右衛門の活躍を主線とした物語に、月本家御家騒動の伏線、幸兵衛お才夫妻の伏線、始之助と花月夫妻の伏線など様々な物語が絡み合い、壮大なお芝居でした。これまで、日本駄右衛門と言えば「白波五人男」のイメージしかありませんでした。この作品は駄右衛門の魅力的な人物像を描いたもので、今後歌舞伎座のレパートリーに加えるべき、大変優れた復活狂言だと思います。海老蔵さんの日本駄右衛門は天下を狙うにふさわしい迫力と大きさ。荒事の日本駄右衛門に対し、和事風の玉島幸兵衛、そして神々しい秋葉権現の三役を、見事に早替りで演じ切りました。
そしてなんといっても客席と舞台の一体感が素晴らしかった。完売で2000人近くの方がいらっしゃったのに、心は一つの感じがしました。みなさん麻央さんの愛に包まれていたのでしょうね。麻央さんもご家族のご活躍を観てさぞ喜んでいらっしゃると思います。私も、海老蔵さんと勸玄君のもっといろいろなお芝居を観たいと未来への希望が湧いてきました。
その希望を強くしてくれたのは幕間の出来事。大間を快活に走り回る麗禾ちゃんの姿が。「ばぁば、勸玄やったねー!」とばぁばのもとに駆け付け腕に絡む麗禾ちゃん。とっても自信に満ちて、キラキラ輝いていました。勸玄君のことを誇らしげに思う、嬉しそうな表情でした。このご家族は大丈夫です。家族としての絆をさらに強め、これからどんな困難なことでも乗り越えていかれるでしょう。麻耶さんや麻央さんのお母さんの姿もちらっと拝見しましたし、大間では希実子さん、ぼたんさんや紅梅さんが一丸となって対応にあたっておられました。劇場内は、勸玄くんが大役を果たした目出度さ、喜ばしさ、ハレの空気でいっぱいでした。私もこれからもずっと成田屋さんを応援し続けたい。未来への希望に満ちた心持ちに変わりました。
夜の部は、あと2回取ってあるので、海老蔵さんと勸玄君の英姿を見守りたいです。夜の部のチケットは完売していますが幕見で見ることが出来ます。急に見たくなったら、幕見に行くかもしれません。
そして今週は昼の部も観に行きます。海老蔵さんは出づっぱりでさぞかし大変でしょうが、観客としてはたくさんみることができるので、とてもありがたいです。千穐楽まで、みなさん無事につとめられますようお祈りしています。
品質・価格にこだわった家宝をご提供
こんばんは(^^)
連休の間の平日で
学校や仕事に行かれた人も
たくさんいらっしゃると思いますが
台風の影響は大丈夫でしたか?
九州地方の方々は
新しい環境の中での台風なので
不安も大きかったと思います。
今回の台風は
勢力を復活させての上陸ということで
影響も強いと思うんですけど
どうかくれぐれも
お気を付けてくださいm(_ _)m
今日は、映画「青空エール」の
スパート写真大会の続き(^^)
一心不乱に皆で演じた
コンクールや演奏会での写真です。
まずは、3年生でのコンクール!
ホールのパイプオルガンが素晴らしくて
楽器というより
小さな宇宙のようでした。
これを最初に考えた人は
本当に天才ですよね…!
その宇宙のようなステージの中で、
さて、つばさはどこにいるでしょう?
水島くんと(^^)
自慢の部長です!!!
この髪型やブレザーは
原作はもちろん、原作のモデルとなった
札幌白石高等学校吹奏楽部の
コンクールでのスタイルを
再現していると聞いたんですけど、
そのおかげで、迷いなく
1年と3年の演じ分けを
することが出来ました。
こういった伝統のものって
形だけじゃなくて、
心そのものなんですよね。
先輩から後輩へ大切に受け継がれていくうちに
人に力を与える魔法に
なっているんだと思います。
とてもリアルだった
結果発表の場面の撮影。
結果が聞こえた瞬間の
跳ね上がるようなあの感動を
再現できるかどうかが勝負です。
反射的な演技が必要なので
すごく緊張しました…!!!
ステージ脇にも
たくさんの機材が。
この空間は楽屋から繋がっていて
ここで出番を待ったり
最終チェックをするんですけど、
ここからステージを見る時が
一番緊張する…!!!
ダンス部の大会でも
それは同じなので
条件反射的にドキドキしました。
そしてこの日はなんと、
原作者である河原和音先生が
いらしてくださったんです(*^-^*)
それだけでも嬉しいのに、
こんなに素敵なことが…!!!
台本の白いスペースが
どんどん青空エールの世界に
なっていきます。
私の名前まで書いて下さって
サインまでくださって
本当にこの台本は、家宝です。
向かって右が原作のつばさで、
左が映画のつばさ(^^)
実写化の作品に出演する時は
本当に大きな緊張がありますが、
「映画のつばさがいていいんだよ」と
背中を押して下さってるように感じて
ものすごく励まされました。
ちなみにこの写真で
一緒に台本を持って下さってるのが
河原先生です(*^-^*)
ニコちゃんのエピソードそのもののような
とても優しくて柔らかであたたかい
本当に素敵なかたでした…!!!
本当にありがとうございましたm(_ _)m
そして私が地味に驚いた
とてもリアルな「コンクール後の写真」!
コンクールのあとの華やかさと
いろいろな学校のいろいろな思いが交錯する
独特な夜の空気感が再現されてます。
これは本当に凄いと思う!
特に1枚目の写真は
建物の中のエキストラさんがたの姿が
「応援に来た家族やOBOGの方々」
って感じで、すごく好きです(*^-^*)
三木監督も一緒に♪
そして、日が変わって別のホールへ。
高1の定期演奏会の撮影です。
アットホームな素敵なホール(^^)
今回もちょっと泉一さんを。笑
実は、この日が
杉村先生役の上野樹里さん
森先輩役の志田未来ちゃん
春日先輩役の小島藤子ちゃん
そして3年生の先輩方の
クランクアップだったんです。
さっきまで厳しかった
先生方、先輩方の表情が
別人みたいに眩しい笑顔で
本当の3年生方を
お見送りするみたいで・・・
それまであったいろんなことが
心の中に溢れてきて
つばさとしても土屋太鳳としても
胸がいっぱいになりました(;;)
そして、
お世話になった方々も一緒に
白翔高校吹奏楽部として
最後の集合写真(^^)
この出会いがなかったら
私はトランペットと出会うことは
できませんでした。
短期間の準備ではあっても
自力で吹くことに
一緒にこだわってくださって、
技術だけではなく
楽しいだけでも厳しいだけでもない、
音楽の素晴らしさ、難しさ、こわさ、
そして全員で一心不乱に
最高の音を目指す魅力を
教えてくださいました。
今回教わったことを、これからは
演技にも注ごうと思います。
本当にありがとうございました…!!!
ずっと憧れてきた森先輩、
そして未来ちゃんと。
あの日の撮影で心がかたまった私を
根気よく待ってくださって
受け止めてくださって
本当にありがとうございました…!
本物の先輩でした。
これからも背中を追いかけていきます。
そして、ずっと作品を通して
元気や夢や勇気をくださってきた
上野樹里さん。
まさか御一緒出来ると思ってなくて
今思い出すと
やっぱり夢だったような気もしてしまう…
でも樹里さんの演技を
目の前で拝見した時の
「演技って
こんなにパワーがあるものなんだ」
という衝撃は
確実に心に刻まれてます。
いつか私も樹里さんの、
あの目に辿りつきたいです。
ではでは続きは、また明日(^^)
そういえば去年の今日は
金沢市で「まれ」の感謝祭が
行われた日でした。
「まれ」のあと、辻口先生に
「またいつでも教わりに来なさい」と
おっしゃっていただいたんですけど、
クランクアップのあとは
とにかく必死に後ろも見ずに、
もしかしたら前すら見ないで
突っ走ってきた1年だったので、
お菓子をつくることも
遠ざかってしまっていて…
でも最近、もう一度習いたいなと
すごく思うようになったんです。
トランペットもだけど
せっかく出会えたことなので
大切に続けたい(^^)
台風の影響はまだ続くようなので
進路の近くのかたは
どうか気をつけてくださいね。
私も気をつけます!
ごきげんよう(*^-^*)
*… tao …*
家宝 世界初を、通過点に。
家宝の未公開情報を通販ショップで提供、こよなく愛する女性のためのトレンド発信基地
もう一度書き直す形で、先日までやっていたしいたけ占い2017年下半期インスタLiveスペシャルで話した内容からいくつかのトピックを取り上げて、もう一度まとめたいと思います。
まずは牡羊座の人たち。
牡羊座でこの下半期特に強く伝えたかったのが
「気弱にならないで」
だったのです。
牡羊座ってすごくデリケートで、他人に認められるためにみんなから見えないところですごく努力をしています。
それで、牡羊座の人って何気ない、ちょっとしたことで傷つくことってけっこうあったりします。それは自分なりに頑張っているのに見てもらえないとき。一緒にいる人や周りにいる人を元気づけようとしたりしているのに、誰にも気づかれなかったとき。そういう、自分の存在を見てもらえないとすごくショックを受けてしまうことがあります。「あなたがいてくれて良かった」と気づいてもらえたり、ちゃんと応援されたりするとすごく頑張れる。
恋愛をしていくにも一度「私なんてここにいちゃいけないよね」って気弱モードになってしまうと前を見るのが難しくなってしまうことがあります。
だから、インスタLiveでは「褒め合い倶楽部」を作りましょうと提案しました(笑)
友達同士だったらあって2秒で「そのリップ綺麗だね」とか褒め合うこと。
はじめはふざけても良いのです。でも、知っているように、あなたは一回元気を無くして「私なんてもういいよ」」って穴の中に入っていってしまうと、けっこう復帰するのが難しくなる。
牡羊座の唯一不便なところって、仕事運も、恋愛面も、全体面も、ある程度「やっぱり私って素晴らしいよな! 」って爆走をしていないと、幸運がついてこないのです。だから、やっぱり元気を無くすときも必要だけど、それは「休憩」ぐらいにとらえておいて、「もう一度走りたい」「恐いけど、私を見てもらいたい」「みんなを喜ばせたい」っていう、ちょっと子どものような勇気が絶対に必要なのです。
■ ちょっと疲れが残っている2017年下半期の前半
ただやっぱり牡羊座はめちゃくちゃこの2017年の上半期で、暗黒な部分も、華やかな部分も含めて「自分」ととことん向き合った。「自分の存在ってなんなの?」っていうところですね。
だから7月中旬ぐらいまでは体力が残ってなくて、どうしても悪いように考えてしまうかも知れないのです。
いつも元気じゃなくて良いから、自分をちゃんといたわってください。
もし可能なら軽く汗をかくようなことはやっといて。梅雨時はどうしても考え方が重苦しく、希望が見えない結論を抱きやすいですから、それには注意して。
あなたには人をちゃんと観察する力があるから自分も他人も褒めてあげて。
■ 牡羊座のキャッチコピー
牡羊座のキャッチコピーは
「緊張しいのファッショニスタ」
あと、牡羊座に関しては「ダメージジーンズをすごくカッコよく履く人多い」と言いました。なんか牡羊座の人ってジーンズを家宝のように大切にしてる人多くないですか?
牡羊座と仲良くなりたい時にファッションの相談すると心を開いてきやすいと思います。一緒にいる人にオシャレがないとちょっと嫌なんです。
牡羊座がファッショニスタと縁が強いのは、プライベートでも、仕事関係の人に会うにも、自分なりに気持ちを込めて「ファッションを決める」って、そこの気合いが他の人たちと全然違うんですね。
「価格が安いものを買ってももっとオシャレにできるはず」をちゃんと実践してる。
■ 牡羊座の恋愛面へのアドバイス
牡羊座って「会った瞬間に好き嫌いが決まる」ってぐらい瞬間的な人なんだけど、不思議と好きになる人とか長く付き合っていく人って
「あれ、この人ちょっとだらしないところがあるはずなのに嫌いにならない」
って、「決まってないところ」を好きになったりして不思議なのです。
特にこの下半期では、人を好きになる、他人から好きになられるとときに、あなたが
「ちょっと背伸びをした、さりげないやさしさ」
ってすごく大切になります。ほら、たとえば電車でご高齢の方に席を譲った後って、ちょっと「私カッコイイ」って思ったりするじゃないですか。そういうやさしさとか「カッコイイ」行為をやっているときって、ちょっと背伸びをする感覚あるじゃないですか。「私も疲れているから誰にもやさしくしたくない」って言ったら穴の中に入り続けちゃうから、だから、ちょっと背伸びをしてカッコつける。それがすごく牡羊座にとってこの下半期で大事な気がします。
■ テンションが下がるの嫌
牡羊座ってやっぱりテンションが下がる感覚がすごく苦手だと思うのです。
だから、「面白ければOK!」っていう感覚も強くて、それはテンションが上がる。
テンションが高い人って「よし、ここは決めよう。カッコいい自分として決めよう」ってピシッとするじゃないですか。それが好き。
■ まとめ
自分が疲れていてもですね、他人に対して「さりげないやさしさ」をやってきた人って必ず救われていきますからね。だから、「いまいちやる気がしない」っていう時でもやさしさだけは忘れないで。たまに「私は人にやさしくする資格はない。わざとらしく思われてしまう」って、そこまで気にする人もいると思います。でも、誰かにやさしくすることって、人に対して「私はあなたが大好きです」って伝えるのと一緒なんですよ。電車の中で席を譲られて嬉しいのは(そしてちょっと恥ずかしいのは)、あれは「あなたが好きだから座って欲しい」と言われたのと一緒だから。だから、コンビニのレジで前の人が支払いであたふたしていたとしても「大丈夫ですよ」というさりげないやさしい空気を出してあげて、きちんと「私(俺)ってすげえ」と自分をカッコ良く思う。どうかやってみてください。
ではこの下半期も頑張ってみてください!
しいたけ
Design Your 家宝 夢ある明日を
なぎさ生誕を挟んで更新が遅れましたが
再開します!
「NMB48 オレのリクアワ 2017」
それではトップ10の発表の前に
前回2015年の10位から1位をおさらいしてみましょう♪
それでは2015年のトップ10でございます♪
10位.不毛の土地を満開に
9位.君と出会って僕は変わった
8位.想像の詩人
7位.太宰治を読んだか?
6位.電車を降りる
5位.なんでやねん、アイドル
4位.僕は待ってる
今回はどのような順位の変動があったのでしょうかw
「ここ天」の曲である
「初めての星」
そして既に今回登場している曲もあり
大幅な順位の変動が予想されますねw
それではまず10位から4位までを
カウントダウン~♪
10位. 卒業旅行
この曲に関しては「好き嫌い」の範疇を超えて
この曲が存在してることに感謝したい(笑)
(お借りしました、ありがとうございます)
NMB48 「卒業旅行」
如何にフラットな精神状態でも、
この曲聴けばウルウルなんもんじゃないですもん(笑)
カラオケで歌うと途中で泣くしw
普段くちづさんでも途中で歌えなくなる、とか(事実ですww)
この曲の話題をするだけでも涙腺が緩むとか(笑)
「卒業旅行」と「途中下車」がセットで歌われ
その間に妹からの手紙を挟んだ、と言う
けいっちの卒コンにもしも行ってたら…
エラいことになってましたね(笑)
そして何と言ってもみるきー卒コンでの「卒業旅行」
さやみるきーに何の思い入れのない方であろうと
涙なしでは観れません!!!
9位. プライオリティー
とにかく曲が好き。
百花選抜のバックダンサー、振り、歌メロ
百花の歌声、
全てがツボですね。
(お借りしました、ありがとうございます)
MVが最高にカッコよくて、たまらんです(笑)
余計な説明は不要、観ましょう、聴きましょうw
3月京セラでのチャリティイベントで披露された
「プライオリティー」は最高でした!
8位. 太陽が坂道を昇る頃
研究生の曲って何でこんなに
ステキな曲ばかりなんでしょう(笑)
(お借りしました、ありがとうございます)
NMB48 「太陽が坂道を昇る頃」
しかも内容が僕の大好きな
「恋愛途中経過系」の歌詞。
その歌詞が
成長途上の研究生たちと重ねたイメージが
僕の中にあって
ただのラブソングに聞こえないところに
胸が熱くなるのです。
深読みしすぎっすか?(笑)
僕の中で「3年後の推しメン」と位置付けてる
ココナよりも
どうしてもしおりんが気になってしまう愛媛県民、みつ光男w
7位. 砂浜でピストル (難波鉄砲隊其ノ壱)
まあ、こちらもそもそもは
「小谷里歩」と言う
揺るぎなき推しメンありきで聴くようになったのですが
聴けば聴くほど曲が素晴らしいw
(お借りしました、ありがとうございます)
ビジュアルだとか歌唱力とかパフォーマンスだけに括目するのも
また一つの観かた聴き方ですが
曲だけピックアップしても
「砂浜でピストル」は
みつ光男史上でもかなりの名曲なのです、
だから大幅ランクアップは必然!
誰も知らなくてもカラオケに行くと必ず歌うので
多分僕の歌うバージョンでみんな覚えてんちゃうかなw
サビのとこの振り付けがかわいくて好き♡
そして、やっぱ、りぽぽ、かわいいす(笑)
この曲のセンターはやっぱり、ぽぽちゃんじゃないと!
6位. 想像の詩人
本当に本当に
研究生が歌う歌って何でこんなに心に響くんでしょうか。
(お借りしました、ありがとうございます)
NMB48 「想像の詩人」
4周年ライブをDVDで観た時、ドカンとなり
DVDで研究生公演での涙、涙の「想像の詩人」を観て
もらい泣きなんてもんじゃないくらい泣かされw
歌詞と彼女たちとの現状が
絶妙にブレンドされていて…
「卒業旅行」同様に
どのタイミングで聴いても号泣モノの名曲ですね。
5位. 虹の作り方
初めてこの曲を聴いたのが
息子がゆーりの出てる新喜劇を観たくて
シングル「甘噛み姫」を買った帰りの車の中で。
「何、これ?、めっちゃ好きー!NMBの歴史に残る曲になるんちゃうー!」と
息子に話した記憶がありますねw
その年のリクアワで「虹の作り方」が1位になって
「ほら!」って言ったのを覚えてますw
これぞNMB史上最強ユニット!!!
(お借りりました、ありがとうございます)
NMB48 「虹の作り方」
イントロから最後まで完璧なくらい好きですw
MVも爽やかで好きやなー♪
このシングルでゲットしたなぎちゃんの生写真は家宝ですw
(息子にもらいましたw)
そして、
いつかなぎちゃんセンターのバージョンを観たいですね♪
4位. 青春のラップタイム
思うに、好きなグループにしても歌手にしても
例えば何度「マイベスト盤」を作ったとしても収録されるであろう、
「不動の曲」があるかないかで
好きの度合いって変わってくると思います。
IRON MAIDENなら「ACES HIGH」
AC/DCなら「LET THERE BE ROCK」
METALLICAなら「BATTERY」
陰陽座なら「鳳翼天翔」
「ラップタイム」は正にそんなNMBの中の
「不動の曲」
(お借りしました、ありがとうございます)
ライブだと聴けなきゃ物足りないし
何回オリジナルのベスト盤を作っても重要なポジションに位置し、
最も、思い入れの期間が長い曲です。
そしてここからはトップ3-------------!!!!!
それでは3位から発表です!
3位. フェリー
当然ながらこんな声が聞こえてきそうですね…
「そりゃあ、なぎっしゅーのダブルセンター曲やもんな…」
まあ、それは良しとしようw
当然要素には含まれますゆえw
ただこの曲、聴けば聴くほど
とんでもなくいい曲なんです!
(お借りしました、ありがとうございます)
NMB48 「フェリー」
(↑画像後ろのモカちゃんが♡)
シングル「甘噛み姫」
僕は(当時)BⅡ推しでしたので
当然、まずはBⅡのチーム曲が収録シングルを優先的に買います。
表題曲はもちろん、この曲のタイトルを見た時
何とも言えない「名曲の香り」がしてたのですねw
プレイボーイの男子をメンバーが順番にしばいていくと言う(笑)
MVも実に爽快でしたし
日下このみ先生による振り付けがまたステキw
メンバー自身がチーム曲の振り付けするグループ
なかなかないですよ。
個人的にみんなで舟を漕ぐような振り付けが
めちゃめちゃ好きですね。
最近では僕が作成した
なぎちゃんの生誕記念動画のBGMとしても使わせてもらってます。
曲も歌詞も振りも、全部が全部
ほんまにほんまにめっちゃ好きな曲です。
そしてやっぱり…
なぎっしゅ―は永遠やで!!!
それでは第2位!!!
2位. 片想いよりも思い出を…
こちらの曲に関しては本当に純粋に
「曲が好き」です。
(お借りしました、ありがとうございます)
NMB48 「片思いよりも思い出を…」
僕が理想としてる「作りたい曲」の全ての要素が
この曲には詰め込まれています。
意外とハードなバックのギターにキャッチーなメロディ
そこかしこにちりばめられるポップな「音」たち。
歌詞は別として(笑)
正に「こんな曲を作りたい」と言う、正にお手本。
ちょうど「ドリアン少年」の握手会で大阪に行った時
ゲットしたシングル「Must be now」のc/wだったこともあり
思い入れも大きいし、その当時の思い出とシンクロしたりして
更に好きになりました。
僕がこの曲で一番参考にしてるのは
フレーズよりもリズム。
かなりパクらせてもらってますw
実はこの曲
りぽぽのラスト選抜曲
色んな要素が重なって
思い入れや思い出が加味されて
そしてこの順位な訳なのですよ♪
実はこの曲は、ダンス選抜シングル曲
「Must be now」のc/wなのですが
捨て曲感はゼロ、
むしろ表題曲よりこっちの方が好きですね。
1位. 結晶
やっぱり1位は不動の
「結晶」
あの物悲し気なアコギののイントロで始まるこの曲を
初めて聴いた時の鳥肌モノの感覚はまだ新鮮に残ってますし
「この曲がシングルのc/w?」と驚いたのも
よく覚えています。
(お借りしました、ありがとうございます)
NMB48 「結晶」
やはり「結晶」と言えば2013年のリクアワですね!
おそらく僕らと同様、
メンバーもこの曲は絶対に好きな曲上位に入ってると思います。
れいにゃんが千葉・大阪
2回の卒コンで2回ともセットリストに組み込み
(しかもれいにゃん移籍前の曲ですよ!)
さや姉もソロツアーでは歌ってた。
ノリノリなアップテンポでもなく
泣かせるバラードでもない
何故この曲が僕の心の琴線をここまで揺らすのか?
それは僕自身が問いたいくらいですw
こんなに、こんなに好きな曲なのに
れいにゃんの卒コンで
あのタイミングで歌われたら…
あの場で号泣した僕の気持ちも
分かっていただけると言うものw
あの時の「結晶」で
更に好きになりました、
今後僕の中で「結晶」を超える曲が
出てくるのか?
その答えは…
次回の「俺のリクアワ」で
お分かりいただけるかと!!!!
と、いう事でようやく1位までご紹介できましたが
過去と比べて
「ジャングルジム」「抱きしめたいけど」などの
さや姉ソロ曲が全てランク外なのは、
僕自身がNMBの「歌に関する部分」は
さや姉ありきではなく、
NMB全体を見れるようになったから?かな、と
少し穿った考え方をしてみたw
大きくランクダウンの「電車を降りる」は
MVにもう少し魅力があればなーと言うのと
あまりにも在籍していないNメンバーが多いという事で
過去は思い出として残りますが
やっぱり「今」を見据えていたいと言う思いがあるのかもですね。
「何でやねん」に関してはやっぱり「あの二人」じゃないと、って思いもあり…
(「届届」公演観てたら違ってたかもw)
今回ランク外ですが
「山へ行こう」
「僕らのレガッタ」
シングルなら
「らしくない」
「ナギイチ」
「僕らのユリイカ」
などなど好きな曲は数多存在します。
順位はあくまでも自分が決めたものですので
自分の完全なる思い入れの結果として
順番に発表してるわけです。
そしてなんば推しの皆さまにとって
僕のように思い入れや思い出と相まって
ずっと心に刻まれる曲があるはず。
最近のJ-POPは流行りの服を着替えるかのように
時代の流れと共に歌が生まれ
忘れられてい傾向が多いように思えます。
そんな中、僕は好きな曲を
5年、10年、
いや、ず~っと好きでいられるような感性で
聴き続けていたいと思います。
そうです、それはまるで
長い時間かけながら
もっと好きになって形ができてゆく♪
と言う
「結晶」の歌詞のように…
10年後にも僕はきっとお風呂の中で
「結晶」歌ってると思いますよw
以上、「NMB48 オレのリクアワ 2017」でしたー!!
鳴かぬなら鳴くまで待とう家宝
→家宝について村上春樹風に語る
【7周期目☆5w0d(BT16)】3/9(木)
体温36.94℃
長かった9日間。
まさかの出血しちゃうし、生きた心地のしない陽性判定後でした
当初の予定を1日早めて本日KLCです
胎嚢確認できましたーーー‼‼‼
(写真はいつも通りアメ限です)
【今日の流れ】
11:45 再診受付保険証確認4階で待ち
12:10 5階内診室前へ
13:05 内診
13:30 診察
13:55 お会計終了
【再診受付~採血】
11:30予約で11:45到着
『妊婦検診』の文字に感動しました
やっとここまで来たのね
今日は初めてのパターンで、受付後そのまま4階の待合で行先案内表示待ち。
採血ないんだねーすんごく待つ予感
【内診】
思ったより待たずに内診室前へは移動したけど、そこからやっぱり待つよねー
緊張というか、とにかくドキドキ
内診に呼ばれまして、即エコー。
はい、ありますね。大きさも問題ないですね。
見えた!
居た!子宮内に!!
9.1mmと見えた!!
下半身丸出しで、涙ぐむ。
先生、先日出血したのですが、大丈夫そうですか?
跡も何もないですよ。大丈夫。
カーテン越しに、とっても気になっていたことも聞けた
【診察】
内診室で既に涙ぐんでしまったので、診察までに質問リストを作成
焦って聞けなかったらヤダ
今日は移植を担当してくださった先生
話しやすい
しっかりと胎嚢が見えまして、今日が5週の始まりです。
次は7週なので23日あたりに来てもらって、心拍確認しましょう。
エコーの下に手書きで『5w0d』の文字が
順調ということですよね?胎嚢、細長く見えますが!?
今後の流れはどうなりますか?
今の所、順調ですよ。胎嚢は大きさも形も大丈夫です。笑
7週に心拍確認が確認できたらまた2週間後の9週に卒業、転院です。
ぜひとも頑張りたいところ。
ということは、そろそろ出産する病院は調べた方が良いんですね?
通常ですと、7週で心拍確認されたら、産院選ぶように言うのですが、人気の病院は締め切るのが早いようなので、希望の病院がどういう感じか調べておいた方が良いかもしれません。
今まで必死で不妊治療について調べたり取り組んできたけど
妊娠したその後のことは全然
基礎体温つけていますが、いつまでつければ良いですか?
そろそろやめてもいいですよ。
あっ、予定日知りたいですか?知りたいですよね、普通。ちょっと待ってて。
予定日判定機を取りに行く先生。
ポチポチ打ち込んで、予定日は11/9とエコー写真に書いてくださいました
それ、予定日判定する機械ですか?
そうそう、こんなに大きいのにそれしかできないの。笑
面白いので写真に撮らせてもらって、主人に送りつけました
最後に、移植時かなり内膜薄かったのですが、もう関係ないですか?
6mmだったんだもんね。薄かったね。
これから先のことはわからない。
でも1番大事なのは卵の生命力で、今回そこにしっかり着床するぐらい元気だったわけだから!
今わかることは、今現在は順調ということです。
『とにかく今は順調』
これが1番安心できる言葉です
頂いたエコー写真(家宝)はしっかりとバッグに入れてから退室です
【会計】
4,000円
(再診料とエコー代ですね)
こんな感じで胎嚢を無事に子宮内に確認することができました
良かった。。。出血もあったので、かなり不安でした
(しかし、跡もないなんて本当になんだったんだろう)
正直、陽性判定をもらうまでの道のりが険しすぎたので
よく言われる、「陽性判定をもらってやっとスタート地点」なんて全然思わず。
1つ目のゴール的な感覚かな
次は心拍確認、恐ろしく長い2週間になりそうです。
私にとって2つ目のゴールと思っているKLC卒業までは、ベビ待ちカテに居させてくださいね
家宝じゃない。
家宝はグローバリズムの夢を見るか?
この家宝・・・あなただったら、どれを選びますか?
絶対に公開してはいけない家宝
家宝は寝て待てだ!!💡💡
パシャー💦💦💦
急降下!!!🎢
急降下!!!🎢
まだきばっちゃダメー!🙅🙅
落ち着いてー!🙍🙍
きましたよー!!
クライマックスですよー!
😵一気に急降下!🎢😵
「そろそろ力を抜いてー!ハアーハアーよっ!」と。
力なんて抜けませんし!!
ぶりっと。さくっと。ツルッと。
産んじゃいました😅😅😅
ほんまにありがとうございました!
Your own website,
家宝 美しい知恵 人へ 地球へ
家宝 うれしいを、つぎつぎと
8/27(日)家宝 頂点は、立ち止まらない。
冷凍庫の場所取り
ってなわけ
家宝 無理のない運転で、貴重なエネルギーを大切に
家宝でできるダイエット
『獄門島』から引き続き、
名作中の名作の
この作品へ。
『犬神家の一族』
横溝正史(1950年)
¥720
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『犬神家の一族』といえば、
白いゴムマスクのスケキヨ、
湖に逆さまに足が付き出た
異様な殺され方のインパクトが強い。
俺も子供の時に
映画かドラマでうろ覚えで
見たことはあるんですが、
さっぱり憶えてないので
この機会に原作を
じっくりと読みこんでみました。
いやー素晴らしい。
まさかここまで面白いとは。
これは俺の中の
横溝正史ベストワンかもしれない。
あらすじ
昭和2X年2月18日。
信州財界の一巨頭、
犬神財閥の
犬神佐兵衛(いぬがみさへえ)が
81歳で亡くなった。
「犬神佐兵衛伝」によると、
乞食同然で倒れていた
17歳の佐兵衛を、
那須神社の神主、
野々宮大弐(ののみやだいに)が
助けて家族のよう接し
彼を教育した。
その後、
佐兵衛は自分の会社を設立、
「犬神製糸会社」は戦争を経て
日本有数の大会社に成長する。
野々宮大弐には
晴世(はるよ)という妻がいて
後に祝子(のりこ)を産む。
大弐の死後、
祝子は養子を迎え、
大正13年に珠世(たまよ)を産んだ。
佐兵衛も子供を作ったが
なぜか正妻を持たず、
3人の妾との間に
3人の娘をもうけた。
長女・松子(まつこ)、
次女・竹子(たけこ)、
三女・梅子(うめこ)。
3人の娘はそれぞれ結婚し、
佐兵衛はその夫たちに
会社の支店を任せたが
会社の実権は
誰にも渡さなかった。
そもそも
佐兵衛はこの娘たちに
愛情を持っていなかったようだ。
その代り、
恩人の孫の珠世を可愛がり、
祝子が死んだ際に
犬神家に引き取っている。
さて---。
佐兵衛が臨終する際に
犬神家にいた人々は
次のような人たちであった。
松子の夫はすでに死亡していて
松子ひとりが出席。
松子の息子の佐清(すけきよ)は
戦争に行って帰っていないが
まもなく復員するとの報せが入っている。
竹子とその夫・寅之助、
2人の息子の佐武(すけたけ)と
娘の小夜子(さよこ)が出席する。
梅子と夫の幸吉、
その息子の佐智(すけとも)も出席。
以上が犬神家の一族で、
そこに美しく成長した
26歳の野々宮珠世も同席した。
佐兵衛は臨終の席でも
誰に財産を譲るか何も言わないので
一族は腹の探り合いになる。
顧問弁護士の
古舘恭三(ふるだてきょうぞう)に
遺言状を一任していると言い、
その遺言は佐清が復員してから
発表されるらしい。
こうして
財産が有耶無耶のまま
犬神佐兵衛は臨終する。
それから8ヶ月後・・・。
昭和2X年10月18日。
古舘弁護士事務所の
若林豊一郎から手紙をもらった
探偵の金田一耕助は
信州の那須ホテルに来ていた。
犬神家になにかよからぬことが
起こりそうだから
力を貸してほしいという手紙だった。
若林の到着を待つ間、
那須ホテルから
犬神家の水門が見えるので
耕助が何気なく湖を見ていると
一隻のボートが出てきて
若い女性が乗っていた。
遠目からでもわかる美人で
珠世という女性らしい。
しかしどうも様子がおかしい。
見ると珠世が慌てている。
ボートが沈んでいく!?
それを見た耕助は
若林との待ち合わせを忘れて
ホテルを飛び出し、
ボートを漕いで救出に向かった。
犬神家から
猿のような顔の男が泳いできて
耕助より先に珠世を救出。
この男は猿蔵(さるぞう)という
珠世付きの下男だった。
猿蔵が言うには
ここ数ヶ月で
危ない目に会うのは3度目。
誰かがボートに穴を開けていたようだ。
珠世は命を狙われている?
ホテルに戻った耕助は愕然とする。
耕助が離れていた時にやって来た
若林が毒殺されていたのだ。
死因は煙草に仕込まれた毒。
一本だけ毒が仕掛けてあり、
いつ発動するか
犯人にもわからないという
巧妙なやり方だ。
翌日、
耕助のもとへ
古舘弁護士がやって来る。
若林が何を依頼しようとしたのか
聞いてみたが
古舘にもわからなかった。
若林の死を聞いて
胸騒ぎを感じた古舘は
犬神家の遺言状を
金庫から出して調べると
最近誰かが読んだ気配があるという。
金庫を開けたすれば
若林にしかできないが
誰かに頼まれたとすれば・・・。
11月1日。
突然、佐清が復員して
犬神家に戻って来た。
実は佐清は半月前に博多に復員して
母の松子が迎えに行ったのだが、
なぜか2人で東京に行ったきり
なかなか戻ってこない。
遺言のこともあり、
まだかまだかと苛立つ一族。
なにか病気なのかと
心配していたところ
やっと帰ってきたのだが、
一族はその顔を見て驚愕した。
戦争で顔に傷を負ったらしく、
黒い頭巾をかぶって
絶対に顔を見せないのだ。
翌日いよいよ遺言発表の日。
耕助のもとに古舘弁護士が来る。
今から遺言状を開封するが、
そのために波乱が起こると
古舘は予想している。
遺言の内容が気になる耕助も
同席することになった。
犬神家の奥座敷に
一族が集まっている。
3人の青年が並んで座っているが
上座の黒い頭巾の佐清が
ひときわ異様な雰囲気を
醸し出していた。
開封の前に佐清が本物かどうか
確かめなければならない。
竹子と梅子は
顔を見なければ納得しないと言う。
「佐清、頭巾をとっておやり」
頭巾の下から現われたのは
白くて表情の無いゴムマスク!?
そのマスクを口許から捲りあげると
赤黒い醜い肉塊が・・・
たまらず松子が制止する。
これ以上見れない一同は
納得するしかなかった。
そして
古舘が遺言状を読み上げる。
「全財産は次の条件のもとに
野々宮珠世に譲られるものとする」
一同が愕然となった。
その条件とは・・・
「珠世が財産を得るには
佐兵衛の3人の孫である
佐清、佐武、佐智のいずれかと
結婚しなければならない。
他に配偶者を選ぶと
相続権は喪失する。
もし3人が死亡した場合、
珠世は誰と結婚しても自由。
珠世が死亡した場合、
財産は公平に5等分されて
佐清、佐武、佐智が
5分の1ずつ受け取り、
残りの5分の2は
青沼菊乃の息子、
青沼静馬に与えるものとする」
ここで一同がざわついた。
敵意をむき出しにする松子たち。
さらに
珠世と3人の孫が全て死ぬと
財産はすべて
青沼静馬にゆくとあっては
もう黙ってはいられない。
松子、竹子、梅子という娘たちと
その夫たちや小夜子には
全く財産が渡らないのだ。
「うそです!うそです!
その遺言状はにせものです!」
激しく抗議する松子だったが
遺言は確かに佐兵衛の書いたもので
すべての法的な条件を満たしていると
古舘が説明する。
耕助は犬神家の
複雑な家系を整理する。
若林を使って
遺言を盗み見たのは誰か?
その人物は珠世が財産を
相続することを知っていたはず。
その珠世は命を狙われても
いつも助かっているのは
自演ではないだろうか?
珠世に他に好きな人がいれば
あの3人は邪魔でしかない。
逆に珠世を殺すなら
松子たちにも利益がある。
消息不明の男・青沼静馬。
彼は珠世が死なないと
絶対に遺産相続に割りこめないが
佐兵衛にとっては
初めての男の子なので
格別な愛情を持っているようだ。
男児を身ごもった菊乃という女性を
正妻にしようとしたらしい。
しかし松子たちにいびられて
菊乃は追い出された。
佐兵衛は「斧(よき)、琴、菊」の
犬神家の三種の家宝を
生まれた子(静馬)に与えるため
菊乃に持たせたが
三姉妹は家宝を取り返そうと
静馬を産んだ直後の
菊乃のところに押しかけ
脅迫して佐兵衛の子ではないと
証言させて家宝を奪い返した。
傷ついた菊乃は
生まれたばかりの静馬を連れて
消息を絶ってしまう。
これに激怒した佐兵衛は
ますます三姉妹を
邪険に扱うようになった。
遺言が公開されてから
珠世に取り入ろうと必死な人々。
とくに佐智は小夜子と出来ていたが
あっさり珠世に乗り換えた。
しかし珠世のそばには
いつも大男の猿蔵がいる。
佐武と佐智が力ずくで
珠世をものにできないのは
猿蔵が手ごわいからだ。
猿蔵は孤児だったのを祝子に引き取られ
珠世と兄妹のように育ったという。
耕助は猿蔵が静馬という
可能性も考えたが、
佐兵衛が美男子で菊乃も美しかったから
あのような顔の男が生まれるとは
考えにくい・・・
11月15日。
古舘が耕助と佐武と佐智を連れて
那須神社へ向かう。
神主の大山泰輔が巻物を見せる。
これは佐清が戦争に行く前に
奉納した手形で、
これと今の佐清の手形を比べてみれば
本物かどうか一発でわかるという。
佐武は力づくでも手形をおさせると
息巻いていたが・・・
11月16日。
耕助はあれからどうなったか
気になっていた。
昨日の夜に聞いた話だと
手形はおせなかったらしい。
松子が怒り、
手形をとることに強固に反対した。
あれが本物なら
潔く手形を取らせた方が
いいはずなのに・・・。
そのとき電話が鳴った。
すぐ犬神家に来てくれと古舘。
犬神家の内庭には菊畑があり、
猿蔵が菊の世話をしている。
歌舞伎の菊畑の菊人形が飾ってあり
笠原淡海の菊人形を見た瞬間、
耕助はあっと驚いた。
首から上が佐武の頭とすげ変えてある!
ふらついて首がころころと転げ落ちる。
佐武の生首が----。
こうして犬神家の惨劇が幕開く。
佐武が殺されたのは
手形の巻物のためか?
巻物は古舘が持って帰っていたが・・・。
ボートハウスの展望台に
佐武のおびただしい血が残っている。
犯行現場はここらしい。
珠世のブローチが
ここに落ちていた。
昨夜ここで会って何を話したのか?
胴体はどこに消えたのか?
なぜわざわざ菊人形の首と
すげ変えたのだろうか?
消えた懐中時計と
佐清の指紋。
はたして佐清は本物なのか?
下那須の宿に現われた復員風の男とは?
「斧(よき)、琴、菊」に
隠された因縁とは?
そして、
ついに佐清が自分から
手形をおしたいと言い出す。
その手形は奉納した巻物の手形と
ぴったり一致していた---。
解説
犬神佐兵衛が残した遺言状は
全財産を恩人の孫の珠世に譲り、
3人の男のいずれかと
結婚せよという奇妙なものだった。
やがて結婚相手の男たちが
家宝の「斧、琴、菊(よき、こと、きく)」に
見立てられて次々と殺されていく。
遺産相続を巡る本格ミステリー。
金田一耕助シリーズ第6作。
長野県の信州、那須湖畔が舞台。
あやしい仮面の佐清が帰って来て
本物かどうか家族が
疑心暗鬼になる様子は
横溝氏の以前の作品
『車井戸はなぜ軋る』に酷似している。
(それ以外にもあるが・・・)
奇妙な遺言内容と
美女を巡る争い、
顔を隠した男、
奇抜な見立て殺人など
全編に漂う
あやしい雰囲気が素晴らしい。
その中でも
犬神佐清(すけきよ)は
横溝作品でも
ひときわ異彩を放っている。
もちろん映画版で
インパクトのある
白いゴムマスクを採用した
市川崑監督の手柄でもあるが、
とにかく不気味。
その下のドロドロの素顔も含めて
子供の頃に見た人の多くが
そのインパクトだけで
犬神家を憶えている人も多いはず。
ヒロインの珠世は
絶世の美女として描かれている。
彼女は実は
子供の頃に仲が良かった佐清に
ほのかな恋心を抱いていた。
それだけに本来なら
佐清が結婚相手としては有利なのだが
絶対に顔を見せないうえに
本物かどうか信じ切れずにいて
手形の件や時計の指紋など
佐清の正体を確かめようと
動き回るため、
何かと珠世の行動に
疑惑が向けられる。
冒頭の若林の死も
全く無関係ではなく、
あの時ホテルにいて
若林と話をしていたら
もっと早く解決していたのにと
耕助が後で
悔やんだのも無理は無いほど
重要な殺人だった。
その凶器となった毒煙草が
最後に再び登場して
事件に幕を下ろすのも巧い。
『獄門島』では、
戦後の閉鎖的な島の内情が
事件に大きな影響を与えたが
この作品でも
謎めいた復員兵が登場して
事件の大きなカギを握っている。
事件発生年は
登場人物の年齢から計算して
「昭和24年」の物語だが、
昭和22年に施行された
日本国憲法の下で改正された
民法の遺留分制度により、
松子・竹子・梅子はそれぞれ、
相続財産の6分の1を
取得しなければならず、
映画などでは昭和22年のことと
改正前に設定されることが多い。
この本でもあえて
昭和2X年とぼかして書いてある。
トリック自体は
使い回し感があるが、
バランスよくまとまっている。
湖面に逆さに突きだした死体の
「斧(よき)」の見立ては、
その意味がわかった時に鳥肌が立った。
物語の面白さはぶっちぎり。
読後感もいい。
「十年でも、二十年でも・・・」の件で
目頭が熱くなった。
「東西ミステリーベスト100」
2012年版で、
本作品は39位に選出されている。
欠点としては・・・
●場面説明で
「まえにもいったように」と
前置きするのがウザい。
(横溝氏のクセじゃが仕方がない)
●金田一が気づいていながら
話を聞かなかったり、
別行動をとってしまって
犯罪を防げないパターンが多すぎる。
●謎の男の正体がわかりやすい。
●重要な証拠品を
持ち去った理由が
「ただの勘」
というのは苦しい。
●クロロフォルム問題。
クロロフォルムで気絶しません。
(Wiki参照)
●犬神佐兵衛の節操の無さ。
あんたが一番悪い。
俺の感想は・・・
子供の頃に
『犬神家の一族』の映画を
見たことはあるのに、
ストーリーは全く思い出せなかった。
戦争のことや復員も知らず
あの人なんで覆面なの?と
当時は思っていたが
子供の頃に
わからなかったことが
大人になった今、
じっくり読んでよくわかった。
なんといってもスケキヨ。
あの不気味な男の
インパクトが凄い。
そして湖から足だけ
にょっきり突き出たアレ。
アレはいろんなところで
パロディネタにされて
すっかり笑って見ていたが
アレにそんな意味があったなんて
初めて知って驚いた。
ここは映画では
湖に素足が
突きだしている姿で有名だが
原作では
湖面が凍結していて
腰から見えているし、
ちゃんとパジャマを着ている。
映画との違いを探すのも面白い。
(話によると『犬神家』の映像化で
原作に忠実なのはひとつもないらしい)
映像化された作品では
やっぱり1976年の
横溝ブームの火付け役となった
角川映画の初作品であり、
市川崑監督・石坂浩二主演による
金田一耕助シリーズの第1作が最高。
大野雄二が作曲した
テーマ曲の「愛のバラード」も有名。
読む前は
杉本一文氏の表紙絵も怖いし
子供の頃に見た映画で
恐ろしいイメージが強くて
ゴムマスクの佐清が怖かったのだが、
読んでから佐清を見ると
妙に愛しさと哀しさを
感じてしまうのが
不思議である。
佐智が珠世を
レイプしようとするシーンは
むかついたなぁ。
その佐智を小夜子が好きなのは
何でかなぁ。
いくら親の意向とはいっても。
小夜子見る目がないな・・・
ちなみに、
「まえにもいったとおり」
(P.32)(P.314)
「まえにもいっておいたが」
(P.168)
「まえにもいったように」
(P.221)(P.308)
「まえにもいった」
(P.302)
・・・と6回も
まえにも言い過ぎです。
逆に
「言い忘れたが」
(P.197)(P.200)
2回あります。
気になって数えてしまった。
この作品の金田一は
ボートを漕いで
珠世を救出しようとしたり
復員男を捕まえるために
スキーの腕前を
披露したりしている。
東北育ちでスキーには
自信があるらしい。
真犯人は
わかりやすいかもしれない。
大掛かりなトリックもない。
しかしそれを圧倒する
面白さがある。
犯人告発の場面は
「名探偵、
皆を集めてさてと言い」の
代名詞のような
関係者全員を集めて
探偵が推理を開陳して
真犯人を暴く場面がみられる。
そして感動の結末。
俺の中の横溝作品ベストワンです。
★★★☆☆ 犯人の意外性
★★★★☆ 犯行トリック
★★★★★ 物語の面白さ
★★★★☆ 伏線の巧妙さ
★★★☆☆ どんでん返し
笑える度 -
ホラー度 -
エッチ度 △
泣ける度 △
総合評価(10点満点)
9.5点
------------------------------
※ここからネタバレあります。
未読の方はお帰りください。
-------------------------------
●ネタバレ解説
〇被害者 ---●犯人 ---動機【凶器】
①若林豊一郎---●犬神松子---口封じ【毒殺:毒煙草】
②犬神佐武---●犬神松子---障害の除去【刺殺:短刀】
(死体遺棄---●犬神佐清&青沼静馬)
③犬神佐智---●犬神松子---障害の除去【絞殺:帯締め】
(死体遺棄---●犬神佐清&青沼静馬)
④犬神佐清(青沼静馬)---●犬神松子---憎悪【絞殺:帯締め】
〇犬神松子---自殺【毒殺:毒煙草】
結末
顔を負傷して復員した男は
佐清ではなく青沼静馬であった。
彼は戦地で一緒だった佐清が
戦死したと思い、
顔のそっくりだった静馬が
すり替わっていた。
松子は帰ってきた息子を
佐清と信じて
珠世と佐清を結婚させるために
邪魔な佐武と佐智を殺したが
佐清が偽物だと知って激怒して
最後に佐清(静馬)も殺した。
本物の佐清は生きて復員し、
母の殺人の後始末をしていたが
警察に捕まり真実を話す。
追い詰められた松子は
毒煙草で自殺を遂げた。
息子・佐清と珠世が
結ばれるのを見届けた後で---。
●主犯と事後共犯。
この作品の
一番大きなトリックは、
「殺人を犯す犯人」と
「死体を移動させる犯人」が
別々にいて
しかもお互いに
協力していないという関係だ。
主犯は犬神松子。
事後共犯は
犬神佐清と青沼静馬。
そのため、
松子にアリバイがあったり、
「斧、琴、菊」は
犬神家への呪いの見立てのために
犬神家以外に疑惑が向いてしまう。
復員風の男(佐清)は
あやしい動きをするものの、
なぜか殺人に
関わっていない雰囲気がある。
仮面の男(静馬)の方は
知っていても何も話さないから
実態がつかめない。
いわゆる
2組の犯人がいたわけだが
殺人現場や死体にその手掛かりはあった。
佐武は日本刀で
首を切り落とされたが
死因は短刀のようなもの。
“ただ、ここに注目すべきは、死因となったひと突きだが、傷口の状態からみて、凶器は短刀のようなものであろうという鑑定である。
金田一耕助はこの報告をきいたとき、突然、なんともいえぬふかい興味をおぼえたのである。なぜといって、なるほど、ひとの生命を奪うには、短刀でもこと足りたかもしれないけれど、まさかそれで、首を斬り落とすことができたとは思えない。してみると犯人は、短刀と首斬り道具と、ふたいろの凶器を用意していたのであろうか。”(P.190)
→なにげに鋭い金田一。
これは殺人犯と首斬りが
別人だという手掛かり。
胴体がすぐ見つからず、
忘れたころに出て来たのも
上手いやり方。
佐智の綱のかすり傷と
がっちりと縛った綱の矛盾。(P.244)
→誰かが綱をほどいた後、
ふたたび縛り直してある。
佐智が逃げ出して
家に戻ったところを
松子に殺された。
いわゆる被害者が
わざわざ殺されに移動するパターンで
そのために松子にも
佐清(静馬)にもアリバイが出来ている。
●兵隊服の男=?
この事件には
帽子を目深にかぶり
マフラを口まで上げて隠した
謎の復員風の男がでてくる。
最初は誰かの
一人二役だと疑われ
猿蔵ではないかと
金田一たちは推理するが
2人が格闘するのを目撃して除外。
次に青沼静馬が生きていて
復讐していると推測されるが
これを決定づけたのは
やはり佐清の手形が一致して
ゴムマスクの男が
佐清で間違いないと
確定したからだろう。
あの手形には
何かトリックがあるのではと
金田一も疑うが
手形自体にトリックはなく、
中の人間が入れ替わっていた。
11月16日の一日だけ
手形をおした佐清は本物だった。
マスクの下は綺麗な顔の佐清。
あの時に珠世が
うすうす感づいていたのに
発言しなかったのは痛恨。
いやそれ以上に
金田一が役立たずすぎた。
287ページに復員した男が
佐清と同じビルマから
帰ってきたとわかり
ここでやっと
本物の佐清が生きているのではと
読者は予想できる。
ひとつ疑問があって、
佐清が博多に復員した時、
なぜわざわざ匿名を使ったのか
俺にはよくわからなかった。
にせ佐清が先に帰ったことを
知らないはずなのに
なぜ山田三平と名乗ったのか?
当時の考え方が
大きく影響して
いるのではないかと思う。
戦争に行く者は
お国のために死を覚悟して行く。
佐清の部隊は
佐清を残して全滅してしまった。
生き残ったことに
自責の念にかられたことだろう。
このまま帰ると
犬神家の恥さらし。
そう考えた佐清は
匿名で博多に戻ったのだ。
・・・と推測しました。
●「斧、琴、菊」の見立て。
犬神家には三種の家宝、
「斧、琴、菊」がある。
この「よき、こと、きく」は
「良きこと聞く」の
語呂合わせでもある。
DVDシリーズの
プロダクションノートによると、
三種の神器のルーツは、
歌舞伎役者の三代目・尾上菊五郎
(屋号:音羽屋)が好んだ
験担ぎのフレーズであるらしい。
本来は縁起の良い言葉だそうで、
音羽屋からクレームがこないか
心配していたとか。
(後に2006年のリメイク版
『犬神家の一族』では
五代目・尾上菊之助が
犬神佐清を演じている)
「菊」の見立ては犬神佐武。
菊人形の笠原淡海の首と
佐武の生首をすげ変えるという
残酷な見立て。
「琴」の見立ては犬神佐智。
殺したあとで首に琴糸が
巻きつけられていた。
これは普通です。
やはり「斧(よき)」の
犬神佐清殺しが
一番インパクト大きい。
凍った湖面に
下半身が突きだしている姿は
シュールすぎるし面白いが、
なぜこんなことをしたかというと
「佐清」→「スケキヨ」を
逆さにすると「ヨキケス」
湖に上半身(ケス)を沈めて
下半身(ヨキ)が見えるようにすると
「斧」の見立ての出来あがり。
この言葉遊びには
ゾッとして鳥肌が立ったし、
今まで笑いながら見ていたのに
なるほど深いなと
見方が変わってしまった。
さすがマツコさん。
●青沼親子の再会に・・・
青沼静馬は佐清の告白によると
母親の犯行を見て態度が変わり
佐清を脅して復讐を
手伝わせたように書いてある。
静馬は悪い性格の男かもしれない。
佐清になりすまして復員したから
それはずる賢い奴なのだろう。
しかし元はと言えば、
三姉妹のひどい仕打ちが原因で
復讐を決意したのであり、
あの話を聞けば
誰でも静馬に同情できる。
俺は静馬をそこまで
悪人だと思わなかった。
その母の菊乃は
一番可哀そうな人物だ。
美しかった容姿も
すっかり変わってしまい、
目が不整形で不自由な状態。
菊乃は宮川香琴と
名前を変えていたが
犬神家にはもう
関わりたくなかっただろう。
松子に気づかれなくて
本当によかった。
この青沼親子が
一緒にいる場面は
一度だけ。
松子の前で佐清(静馬)は
香琴(菊乃)を心配したり
寄り添う姿がみられる。
“眼の不自由な香琴師匠は、もとよりそんなことには気がつかず、依然として腰をうかしたまま、動悸をおさえるような格好をしている。そして、そのそばには佐清が、手持ちぶさたらしくひかえている。どういうわけか佐清は、さっき香琴師匠があっと叫んで腰をうかしかけたとき、反射的にそばへとんできて、まるで抱きとめるような格好をしたのである。”(P.260)
「ああ、それではぼくが、そこまで送ってあげましょう」
佐清がそれにつづいて立ち上がった。香琴師匠は驚いたように、不自由な眼を見はって、
「あれ、まあ、お坊っちゃま」
「いいんですよ。危ないから、そこまで送らせてください」
やさしく手をとられて、香琴師匠もふりほどくわけにはいかなかった。”(P.260)
本当の親子の再会にも
真実は告げられず・・・。
静馬はこの時、
どんな想いで
母の手を握ったのだろうか?
●大団円。
ラストで松子が
服毒自殺をするとはいえ
この物語は陰惨な終わり方でなく
救いのある終わり方になっている。
それは
佐清が生きていて、
珠世も生きていて、
2人が結ばれたからに他ならない。
そのラストのシーンは感動を呼ぶ。
“「あなたは佐清が牢から出てくるまで待ってくれるわね」
珠世はさっと蝋のように青ざめたが、やがてその顔に、ぽっと血の気がのぼってくると、瞳がうるんでキラキラ輝いた。彼女は決意にみちた声で、なんのためらいもなく、キッパリといいきった。
「お待ちしますわ。十年でも、二十年でも・・・佐清さんさえお望みなら・・・」
「珠世ちゃん、すまない」
ガチャンと手錠を鳴らして、佐清が両手を膝について、首をたれた。”(P.410)
この救いのあるラストに
俺はグッとこみ上げるものがあった。
そして珠世が
犬神家の三種の家宝を
佐清に託すのを
松子は満足そうに見届けたあと、
毒煙草で自害する。
たとえ顔がグチャグチャでも
愛しい我が子のために
犯行を重ねた松子夫人に
母の愛の強さを見た気がします。
事件の始まりを告げた毒煙草が
最後に事件に幕を下ろす。
この秀逸な構成も
この作品の優れた点でしょう。
家宝の前にやることチェックリスト
まだまだ先だと思っていた、尾上右近さんの自主公演がなんともうこの週末。。。夏が大の苦手で、ついぼーっとしがちです。(なかなか皆様のブログを読みにもいけず、申し訳ないです。ごめんなさい&いつもありがとうございます!)
予習その1(舞踊編)は
今更ですが、演目の自習を。随分前に実際の脚本は読み終わっていたのですが、夏って頭がちゃんと働かない!でも一緒に観に行くお友達のためにも(おせっかいですが)頑張ってまとめます!
さて、「神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)」です。
いつものように「名作歌舞伎全集(第4巻)」を図書館で借りて読みました。
脚本の前に載っている戸板康二さんによると、作者の福内鬼外(ふくうちきがい)とは、あの平賀源内のペンネームのようで、矢口にある新田神社の宮司に頼まれてその神社の縁起として書いたものらしいです。そのおかげで社屋の修復がすぐにできたそう。(平賀源内さんって人に頼まれること多かったんですね!土用の丑の日も、夏に売れない鰻屋さんから相談されて平賀源内が考え出したアイデアなんですよね)
今回上演されるのは、長い演目の四段目のよう。というか、これは四段目だけが上演されるものなのかな。
配役
娘お舟:尾上右近
新田義峯:尾上松也
傾城うてな:市川蔦之助
下男六蔵:澤村國矢
渡し守:片岡市蔵
私の言葉でお役の説明
お舟(右近さん):頓兵衛の娘。「娘役としてしどころの多いとくな役」「クドキでは盆と団扇を使う」(上記解説より)
新田義峯(松也さん):逃げ回っている。兄を頓兵衛に殺されているがそれをまだ知らない。
傾城うてな(蔦之助さん):新田義峯と一緒に逃げてる新田義峯の恋人。「この二人は比翼の衣装ときまっている」(以下、括弧内、一緒)
下男六蔵(國矢さん):頓兵衛の部下。お舟を口説いては無下に断られている。「この役はおかしみの濃い端役である」
頓兵衛(市蔵):渡し舟をやっているが悪どい。新田義峯の兄を川で殺してご褒美をたんまり貰っている。「最後まで悪に徹するのが珍しい」「『ヴェニスの商人』のシャイロックに匹敵する極悪非道な人物である」
私の言葉でめっちゃ大雑把なあらすじの説明
まず最初に頓兵衛と手下たちが集まって、背景説明として、頓兵衛がどのように褒美の大金を手に入れたかと話をする。(省略されることが多い)
ある日、敵から逃げている義峯とうてなが頓兵衛の渡し舟屋へ。留守番をしていたお舟は今他にだれもいないから舟は出せないと断るが、かっこいい義峯の顔を見て一目惚れ。どうぞどうぞ、と家の中へ。
正体がばれては困ると、うてなを妹と偽った義峯とお舟がいちゃいちゃしていたら、二人とも具合が悪くなる。心の穢れのせい、と新田の旗をうてなが取り出し諌められる。
その様子を見ていた六蔵が義峯を捕まえようとするところ、お舟が義峯をかばおうと、六蔵に惚れていると嘘をついてしのぐ。とりあえず父親を呼んで、と時間を稼ぐ。
頓兵衛が戻って、二階にいるだろう義峯を階下から刺し殺そうとするが、刃がささったのは身代わりになった娘お舟。なおも義峯を守ろうとするお舟に暴力をふるう。(ここでちらしの写真の海老反り)
逃げた義峯を追う六蔵と頓兵衛。(解説によるとここでの頓兵衛の引っ込みは、「蜘手蛸足」という特殊なものだそう。ツケの音と鳴り鍔(刀のカチッという音のよう)が交互になり、首をふりながら入る)お舟は傷を負いながらも、落ち人が捕まったという嘘の合図の太鼓を叩く。止めようとする六蔵をお舟が刺し、義峯の死んだ兄の霊力によって飛んできた家宝の白い矢に射抜かれる。
と、以上です。初心者の私がまとめたので、間違っているところもあるかもしれません。それを考慮しつつご参考いただけると幸いです♡舞台装置もなんだか凝ったもののように想像します。
去年の自主公演が終わった瞬間からずっと楽しみにしていました!楽しんでまいります〜!
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8/8はアルテミスのお誕生日。かわいいーー!!
ぺこり、お手紙も嬉しかったです。
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はぁ~~~~~ん♡
エレベーター前で広がる
渡辺くんのこの感じ♡
好きなやーつ♡
いい歯磨き粉を使って